2025年4月 住宅のスタンダードが省エネ住宅になります 一次エネルギー編

2025年4月より始まりました 省エネ基準適合の義務 について、聞きなれない言葉や難しい単語を使わないでご説明していきたいと思います。
前回は、断熱性能を高める編 そして今回は、一次エネルギー編です。

1次エネルギー・・・石油・石炭・天然ガスなどの自然界から得られるそのままの形のエネルギー資源。

2次エネルギー・・・1次エネルギーを加工変換して人が使いやすい形にした電力・ガソリン・ガス・水素など。

私自身が分からなかったので調べてみました^^;
上記の一次エネルギーの消費を抑える住宅にする事が義務付けられました!っという訳です。
地球温暖化で悲鳴をあげている地球の為に二酸化炭素の排出を抑える事にする法律です。

竣工当初から住宅に設置してあってエネルギーを消費する機器といえば、

冷暖房設備・給湯設備・厨房設備・照明設備・換気設備

このあたりですね。
省エネ住宅にする為に、計画の段階で高効率かつ省エネの機器を選んでいくようにします。
機器類も断熱材と同様で性能を数字で表現していますので価格や生活環境に合わせたものを採用していきます。

・冷暖房設備
  エアコン・床暖房(ガス・電気)
・給湯設備
  エコキュート・ガス給湯器
・厨房設備
  水栓・食洗器・加熱調理機・レンジフード
・照明設備
  LED照明
・換気設備
  換気扇

これら商品は、省エネ対応商品がエコマークや省エネタイプと表示されておりますのでぜひ使いたい機器が決まっている場合は計画の段階で設計士に伝えるようにします。
各メーカさんとも省エネ性能を目指すばかりでは無く、大変お洒落に進化していますので積極的に調べてみるとより個性的で愛おしい住宅になると思います。

ところで、住宅で消費される主な消費エネルギーの割合をご存じでしょうか。
消費エネルギーは電気料金やガス料金として家計に直結するので注意深く見てみましょう。
 ※2022年統計調査結果より
 

消費エネルギー割合



1位は  照明・家電  照明をLEDとしていたり、積極的に省エネ家電を取り入れている場合はもっと少ない可能性があります
            
2位は  給湯     お風呂、シャワー、洗面、台所で、お湯に使うエネルギーです
            ウエイトが高い!!設定温度を1℃低くして、こまめに水栓を止めることにします

3位は  暖房     エアコン、ファンヒーター、床暖房 等

4位は  台所     ガス調理器や電磁調理器 

5位は  冷房     もっと多いと予想してました
            この先温暖化が進んでいった場合更に増えていってしまうのかな?

このデータは環境省により2023年10月に発表された 2022年度統計調査 を参考にしました。
さかのぼり、2021年度のデータもありましたので比較したところ興味深いデータになりました。
全体のエネルギー消費量は減っているが冷房は増えている!
やはり、夏が暑すぎるから(-_-;) ですよね。。。。         


戸建世帯当たり年間用途別エネルギー消費量グラフ
戸建世帯当たり年間用途別エネルギー消費量


余談ですがペレットストーブをご存じでしょうか?
木製チップが燃料の見た目は暖炉のような顔をしている暖房機器です。
以前(2023年) ” 光熱費が高いですよねーどうしてますか ” でご紹介してありますのでここでは割愛させて頂きますが
今年もペレットの値段は据置でした!! 値上げ続きのこの時代、ありがたい限りです。

一次エネルギーの消費量を抑える事に関してご説明しました。
機器類の選択は、家電を選択することと似ているので、それ程難しくはないのだなと思いました。
断熱性能をあげた住宅に高効率の機器、快適な住環境が整えられる省エネ住宅はメリットだらけ!
なのでしょうか?

次回は、河野建築設計室がめざす省エネ住宅編をお届けしたいと思います。